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説明
記紀神話に登場する日本における月、月齢を司る神。「古事記」では、伊邪那岐命が禊をしてときに生まれた子とされ、「日本書紀」では伊邪那岐命・伊邪那岐命の間の子と伝える。天照大御神、須佐之男命とともに三貴神と言われる。「つきよみのかみ」とも発音する。「日本書紀」では「月神(つきのかみ)」、「月弓尊(つくゆみのみこと)」、「月夜見尊/月読尊(つくよみのみこと)」と記される。その名前の語義は「月の満ち欠けを数える」、つまり暦日を読むことと関係し、日の巡りとともに月の巡りで四季の変わり目を知り、農作業の区切り目としたことから、農耕神として信仰されている。また「月を読む」ことは吉凶を占うことに通じ、本来は渡来人がもたらした亀卜(きぼく。亀甲を用いてする古代のうらない)の神だったのではないかと考えられている。また月は海の干満に関係し、神話において伊邪那岐命から「蒼海原を治めよ」と命じられていることから、海や船、あるいは生命の源泉である水や不老不死の生命力をも司る。
関連項目
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参考文献
- 18日本の神様読み解き事典
- 著者:川口謙二
- 編集:川口謙二
- 発行者:芳賀啓
- 発行所:柏書房株式会社
- 21古事記(上)-全三巻-
- 発行者:野間佐和子
- 発行所:株式会社講談社
- 22日本書紀(一)〔全5冊〕
- 発行者:山口昭男
- 発行所:株式会社岩波書店