鯖神

さばがみ

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説明

日本の神奈川県藤沢市や大和市、横浜市などの境川流域において信仰される神。「鯖明神(さばみょうじん)」とも呼ばれる。堺川流域には鯖神社、左馬神社、左波神社、左婆神社といった「さば」と読める(或いはかつて読んだ)名前の神社が点在している。かつてこの地域は堺川の河口(下流から河口にかけては片瀬川と呼ばれる)から来る魚の行商人から魚を買っていたが、村民が魚で食中毒を起こすことが多々あり、これは鯖の祟りだとして鯖明神社を建てて祀ったとされる。また鯖は左馬と書けるところから、祭神を左馬頭源義朝としたと伝えられ、武人として名高い源義朝が祭神だということで日清戦争や日露戦争の頃には七つの左馬神社を巡る「七左馬詣り」が盛んに行われたとされる。大和市下和田にある左馬神社には源頼朝が隠れたと伝わる洞穴があり、頼朝が父である義朝を祭神として祀ったという伝承も残されている。

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参考文献

  • 18日本の神様読み解き事典
    • 著者:川口謙二
    • 編集:川口謙二
    • 発行者:芳賀啓
    • 発行所:柏書房株式会社

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