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説明
仏教において中国由来の変化観音(→観音菩薩)の一つであり、三十三観音の一尊。妙法蓮華経にある一節、「例えば財宝を捜し大海を航海している際に羅刹の国に漂着したとしても、その中の一人が観音の名を唱えれば羅刹に害されるようなことはない」に対応する仏尊とされる。つまり遭難者を「能(よ)く安静ならしむる」ことをもって能静観音という。水辺の岩の上に趺坐し両手を岩棚に重ねた静寂相で表される。
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参考文献
- 47密教辞典
- 編集:佐和隆研
- 発行者:西村七兵衛
- 発行所:株式会社法藏館
- 57佛教大辭典
- 著者:望月信了
- 発行者:坂田良弘
- 発行所:佛教大辭典發行所
- 66新纂仏像図鑑
- 編集:国訳秘密儀軌編纂局
- 発行者:吉田百邦
- 発行所:仏教珍籍刊行会