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説明
インド神話に登場する神シヴァの別名。「大いなる黒き者」の意。「マハールカ」とも呼ばれる。仏教に取り入れられ、漢訳され「大黒天」、音訳され「摩訶迦羅天」と称される。シヴァの破壊的側面を単一神格化したものであり、ダルマパーラの一人で、仏教の教えの敵となるものをすべて滅するとされる。鎮め、富ませ、魅了し、破壊する神であり、黒い体に3つの目を持ち、虎もしくは象の皮をまとい蛇でこしらえた罠を持った姿で表される。17世紀にはチベット仏教の影響下にあったモンゴルにも伝わり、モンゴルの守護神として受け入れられた。
関連項目
参考文献
- 07ヴィジュアル版世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
- 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
- 著者:レイチェル・ストーム
- 翻訳:山本史郎、山本泰子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房