地域・カテゴリ
説明
イスラム教以前にアラビアの北部・中央部で崇拝された女神。「アラット(Allat)」とも呼ばれる。メッカ近郊のタイフで信仰されていた神で、タイフでは白い花崗岩がアル=ラートの御神体とされた。信者、特に女性達はこの石の周りをめぐって、アル=ラートを崇めた。アル=ラートに関する詳しい記録は残っていないが、おそらく大母神であり、大地を司る神であったと考えられている。最高神アラーの三人娘の一人を言われて、太陽、月ないし金星と関係があるとされる。
関連項目
キーワード
参考文献
- 07ヴィジュアル版世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
- 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
- 著者:レイチェル・ストーム
- 翻訳:山本史郎、山本泰子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房