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説明
日本の神道における神の一。「荒御前大神(あらみさきのおおかみ)」、「荒御蔭(あらみかげ)」、「荒御前姫(あらみさきひめ)」とも呼ばれる。「日本書紀」の神功皇后の段において、三韓征伐のおりに先鋒として皇后の船を先導し護ったという荒魂(あらみたま)のこと。この日本書紀にある「荒魂為先鋒而導師船」という記述を「源平盛衰記」で「皇后異賊を攻むべき旨天照大神(→天照大御神)に申され、謹みて懈(おこた)ること勿れ、とて二人の荒みさきを差し副へ給へり」と記している。荒らかな烈威を示す神であり、また「倭訓栞」によれば男女の仲を裂く神でもあるという。石川県白山市三宮町にある「白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)」の摂社「荒御前神社(あらみさきじんじゃ)」ではこの神を日本武尊(やまとたけるのみこと)として祀る。
参考文献
- 59神道大辞典
- 監修:下中弥三郎
- 発行者:下中弥三郎
- 発行所:平凡社