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説明
仏教において変化観音(→観音菩薩)の一種であり、三十三観音の一尊。「阿麼提観音(あまだいかんのん)」、「阿麽提観自在菩薩(あまだいかんじざいぼさつ)」、「阿摩隷観音(あまれいかんのん)」、「阿麼㘑観音(あまれいかんのん)」、「無畏観音(むいかんのん)」、「寛広観音(かんこうかんのん)」などの名でも呼ばれる。「アベトリ(Abhetri)」ないし「アベッティー(Abhettī)」の訳だとされ、「阿摩提観音儀軌」に拠れば、重罪を犯したとしても両日両夜この観音を念じれば清浄となるとされる。
その姿は白肉色の身色の三目四臂の慈悲相で宝冠を戴き、左右第一手に三鳳頭の箜篌(くご=ハープのような楽器)を持ち、右手第二手に摩竭魚、左手第二手に白色の吉祥鳥を持つ。また右足を垂れて白獅子に乗り天衣瓔珞を着け、顔を左に向ける。三十三観音の一尊としては、観音菩薩が姿を変えて人々を救済するという「三十三応現身」のうちの「毘沙門身(びしゃもんしん)」(→毘沙門天)にあたるものとされる。
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参考文献
- 47密教辞典
- 編集:佐和隆研
- 発行者:西村七兵衛
- 発行所:株式会社法藏館
- 57佛教大辭典
- 著者:望月信了
- 発行者:坂田良弘
- 発行所:佛教大辭典發行所
- 66新纂仏像図鑑
- 編集:国訳秘密儀軌編纂局
- 発行者:吉田百邦
- 発行所:仏教珍籍刊行会